Up 学会とは : 要旨 作成: 2015-10-13
更新: 2015-10-13


    「数学教育学専門」が生業になるような職種が,いろいろある。
    その中で,「数学教育学専門」が直接看板になる職種が,教員養成系大学・学部の数学教育担当教員である。
    この職種に就こうとする者の数は,受け皿の容量を超える。
    そこで,就職競争になる。
    現職者も,はじき出されないよう,競争する。

    競争の形は,<学術論文の本数を競う>である。

    学会の意味 (存在理由・機能) は,《学術論文を自前で出せるようにする》である。
    学術論文の本数を稼ぐ手段として,学会はつくられる。
    学会の意味は,これ以上でも以下でもない。
    商品経済では,大学教員職は "publish or perish" になる。
    "publish or perish" の系は,学会を生み出す。

    《学術論文を自前で出す》は,自分勝手にはできない。
    学会は,社会から「その学会は学術論文を自前で出す資格がある」の評価を得ていることが必要になる。
    評価は,学会の国際性の評価になる。
    そしてその評価の規準は,評価点数に直接代えられるという理由から,「国際的論文の本数」になる。
    そこで,学会はつぎのことに努める:
    • 学会論文として世界標準の論文を順調に出し続ける
    • 国際交流を密にして,その時々の「世界標準」をつねに押さえている