Up | 数学教育の現実:選別装置 | 作成: 2017-07-25 更新: 2017-07-31 |
その現実は,《数学教育は,能力の選別装置として機能する》である。 選別の方法は,ふるい落としである。 ドロップアウトは,出してはならないものではなく,出さねばならないものである。 実際,<学習内容の難度を上げる>と<ドロップアウトさせる>が対応している。 学校数学は,一定割合でドロップアウトが起こり能力ピラミッドが形成されるよう,内容の難易度が定められる。 ドロップアウトが出て来ないのは,<学習内容が易し過ぎる>の捉えになり,<内容の難度を上げる>を措置するところとなる。 一斉教育は,「経費節約」の実現であるとともに,「選別の公平」の実現である。 ──二つの理の同時実現である。 このことは,「一斉教育」が制度として盤石なものであることを,示唆している。 |