Up 「世界」の捉えを間違う 作成: 2017-08-16
更新: 2017-08-16


    「自分」の主題化は,「世界」の主題化である。
    自分は,世界内存在だからである。

    このとき,ひとは「世界」の捉えを間違う。
    間違わせるものは,言語である。

    ひとは現前を言語で捉えようとする──「記述」。
    これは,「言語は現前を記述する」を前提にしていることになる。
    この前提が間違いである。
    ──言語は,そのようなものではない。

      「言語は現前を記述する」の立場を,表象主義という。
      「スキーマ」を論ずるときの認知科学は,これである。