Up インターネットが GAFA になる : 要旨 作成: 2021-06-21
更新: 2021-06-21


    インターネットは,はじめ大学に入った。
    そのときインターネットは,「自由のネットワーク」であった。

    インターネットの課題は,これの大衆化であった。
    実際インターネットはそのように進化した。
    そしていま,この進化の到達点を知る。
    インターネットの進化は,インターネットが GAFA になることであった。


    インターネットが GAFA になったことは,「自由のネットワーク」が何になったことか。
    「洗脳システム」になった──である。

    こう言うと,あなたのリアクションはもちろん「まさか!」である。
    そして「まさか!」は,あなたが既に洗脳されているということである。

    いま,ひとは生活をインターネットに依存させている。
    いま,インターネットは GAFA である。
    ひとは生活を GAFA に依存させている。

    生活を GAFA に依存させることは,生活を GAFA に操られるものにすることである。
    この<操られる>は,気づかれない。
    気づかれないまま操られている(てい)は,<洗脳されている>である。


    GAFA は,人を超えた<自己組織化する系>である。
    国も,人を超えた<自己組織化する系>である。
    この2つの系は,取引して,結託する。
    即ち,国が GAFA に「寡占に目をつぶるから,言論統制に協力せよ」と持ちかけ,GAFA がこれに応じる。
    この危ないことが現実になるのは,人を超えた系の次元で起こることだからである。

    昔は,言論統制は,異論を吐く者の物理的駆除であった。
    今日,ひとにとって言論は,情報ネットワークの中にあるものである。
    その情報ネットワークは,GAFA である。
    よって,今日の言論統制は,GAFA が異論を見えなくする (奥深くに沈める,あるいは削除する) ことである。

    この言論統制は,現実のものである。
    GAFA は,「ヘイト」「デマ」を自主規制するものになっている。
    「ヘイト」「デマ」を定めるものは,正義イデオロギーである。
    国は,GAFA に正義を示し,GAFA に言論統制させる。

    繰り返すが,この危ないことが現実になるのは,人を超えた系の次元で起こることだからである。
    国の行政の員も GAFA の員も,危ないことであるのを知っている。
    嫌なことが進行していると思っている。
    しかし,やってしまう。
    これが系のダイナミクスというものである。