Up 考察──システムの限界について 作成: 2021-05-29
更新: 2021-05-29


  • YOLO は,カメラ映像のストリーミングから,物体検出の画像を生成する。
    ターゲット到着への GoPiGo のアクションは,この画像をデータにして,その都度自律的に決定される。
    しかし,<Raspberry Pi + YOLO + ストリーミング>のシステムは,1つの画像を生成するのにひどく時間がかかる。
    アクションは,この時間遅延と折り合いをつけていかねばならない。
    実際,ここをいい加減にすると,ターゲット到着は成らない。
    作成したプログラム ( project's final solution) では,GoPiGo が 1.5m 離れた bottle に到達するのに,ゆうに10分はかかる。


  • 超音波距離センサー HC-SR04 に bottle からの反射波を検知させるには,センサーのほぼ正面に bottle があるようにしなければならない。
    しかし,GoPiGo の車輪動作は精密機械のそれではないから,ターンによる向きの調節は精密なものにはならない。
    こうして,ターゲット接近の終盤は,センサーが bottle を外しやすくなる。
    そしてこの終盤は,YOLO によるターゲット同定も難しくなる局面である。