インストール
python-picamera ライブラリはRaspbianアーカイブで利用可能です。
apt を使ってインストールしてください。
sudo apt-get update
sudo apt-get install python-picamera
Python3のパッケージはsudo apt-get install python3-picamera でインストールできます。
オフラインのドキュメントは
sudo apt-get install python-picamera-docs で利用可能です。
使い方
最初に、PythonプロンプトもしくはPythonスクリプトの一番上で、次を入力します。
import picamera
これでスクリプトからライブラリが利用可能になります。
それでは、PiCameraクラスのインスタンスを生成しましょう。
camera = picamera.PiCamera()
そして写真を撮ります。
camera.capture('image.jpg')
上下左右の反転
カメラが上下逆に置かれている場合には、
raspistill コマンドと同じように、
上下左右の反転を適用します。
これをhflip とvflip プロパティを直接変更することで行います。
camera.hflip = True
camera.vflip = True
Pythonのキーワードになっていますので、True のT は大文字を使うようにしてください。
プレビュー
スクリーンにカメラフィードのプレビューを表示することができます。
警告: この処理はデフォルトでPythonのセッションと重なって表示されます。
プレビューの停止に問題があった場合には、
Pythonのセッションを終了させるためにCtrl+D を押せば
たいていの場合は画面が元に戻ります。
camera.start_preview()
プレビュー画面を消して元の画面に戻すには、stop_preview メソッドが使用できます。
camera.stop_preview()
SSHを使って別のコンピュータからラズベリーパイにアクセスし、
Pythonプロンプトを開いてこれらのコマンドを入力すると、
ラズベリーパイに接続されたモニタ(SSH接続にきている別のコンピュータのモニタではない)にプレビューを表示することができます。
カメラの設定
プロパティの値を設定することで、他にもカメラの設定を変更することができます。例えば、
camera.brightness = 70
これは明るさ設定をデフォルトの50 から70 に変更します
(設定値の範囲は0から100)。
他の設定も利用可能です。ここでは、それぞれのデフォルトの設定値を示します。
camera.sharpness = 0
camera.contrast = 0
camera.brightness = 50
camera.saturation = 0
camera.ISO = 0
camera.video_stabilization = False
camera.exposure_compensation = 0
camera.exposure_mode = 'auto'
camera.meter_mode = 'average'
camera.awb_mode = 'auto'
camera.image_effect = 'none'
camera.color_effects = None
camera.rotation = 0
camera.hflip = False
camera.vflip = False
camera.crop = (0.0, 0.0, 1.0, 1.0)
スリープ
time モジュールのsleep を使うことで
コマンドの間にスリープを入れることができます。
import picamera
from time import sleep
camera = picamera.PiCamera()
camera.capture('image1.jpg')
sleep(5)
camera.capture('image2.jpg')
プレビューで設定を調整するためにsleep を使うこともできます。
camera.start_preview()
for i in range(100):
camera.brightness = i
sleep(0.2)
録画
5秒の動画を撮るには次のようにします。
camera.start_recording('video.h264')
sleep(5)
camera.stop_recording()
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