Up 繁殖が幻想であることを知ってしまうステージへ 作成: 2023-03-14
更新: 2023-03-14


    生物の繁殖は,ただ繁殖するというものである。
    意味・目的・理由は無い。
    実際,<ただ繁殖する>メカニズムが,生物である。

    ヒト種は,「意味・目的・理由」ということばをもってしまった。
    このことばをもつと,物事すべてにこれを適用する羽目になる。
    繁殖も,この適用から逃れられない。

    繁殖は,「意味・目的・理由」が適用されると,幻想であることがバレてしまうというものである。
    幻想であることがバレると,「別に繁殖しなくてもいいや」が増える。
    これは,生物の繁殖を「盲目的な繁殖」に仕組んできた DNA に対する反逆であって,生物進化史において画期的と言えるほどの事である。

     註: 「盲目的」のことばは,これを差別語として斥ける現体制を承知で使っているので,お構いなく。


    女性の社会進出は,繁殖幻想からの解放と,正のフィードバック関係になる。
    社会進出と営巣は両立しない。
    どちらを優先するかという話になり,個人は社会進出を優先する。
    そして社会進出の合理化として,「繁殖=幻想」心理・思想の醸成が進行する。

    「少子化」は多次元の現象であるが,次元の1つに心理・思想がある。
    そして「繁殖=幻想」が,「少子化」の心理・思想というわけである。