Up 家の終焉 : 要旨 作成: 2023-03-08
更新: 2023-03-08


    人の社会には,繁殖を強いるシステムがある。
    家──「○○家」──である。
    これは,他の生物にはないものである。
    ヒト種においても,自然というものではない。

    実際,家は統治システムがつくるものである。
    家を単位にすると,統治がラクになるからである。
    いまの日本も,「戸籍」で統治している。

    そしていま,家が終焉を迎えている。


    家を終焉させるものは,2つである。
    1つは,家の中身を無くすもので,これは都市への若者流出。
    もう1つは,家の形を無くすもので,これは「夫婦別姓」。

    若者が地元を捨てるのは,地元が自分を縛るところだからである。
    地元では,自分は「○○家の誰」として監視・管理される。
    都市に出れば,自分は個人になれる。
    自由になれる。

    「夫婦別姓」は,「戸籍」を直接不可能にする。
    これが,「マイナンバー (個人番号)」の導入を必須にする。
    ひとは「マイナンバー」を<デジタル社会への対応>だと思っているが,「マイナンバー」は<家の終焉への対応>として必須なのである。