Up マスコミは危機キャンペーンへ : 要旨 作成: 2023-03-18
更新: 2023-03-18


    ひとはいつも洗脳されたがっている。
    ひとが簡単に洗脳されるのはこのためである。

    ひとは,物事が定位されていない状態が苦手である。
    よって,物事を定位してくれる者を求める。
    こうして,<物事を定位する>が商売になる。

    メディア,専門家,政治家は,この商売をする者である。


    彼らは物事の定位をするとき,その定位に応ずる正義の行動をひとに示す。
    彼らは,煽動者である。

    ひとは,正義の味方でいることが身についているので,ただちにこの正義につく。
    ここに,その正義の味方たちを利用しようとする正義産業・正義利権が興る。


    「ただちにこの正義につく」の意味は,「なんでこれが正義なのか」の問いを(はな)からもたない,ということである。

    ただし,アタマとカラダは別である。
    アタマは正義の味方でも,カラダは正義を疎む。
    カラダは,正義に欺瞞を見るものだからである。


    メディア,専門家,政治家は,少子化を「国難」と定位する。
    この定位は,「生めよ・増やせよ」への協力・応援を,正義の行動としてひとに示すものである。

    ひとはこの正義に対して「なんでこれが正義なのか」の問いをもたないが,「生めよ・増やせよ」の当事者に自分がなろうとは思わない。
    こうして,少子化は止まらない。


    少子化はなんでだめ?

    「高齢者を守る」ができなくなる?
    しかし,なんで「高齢者を守る」なのか?
    死は,抗うものではない。
    「高齢者を守る」は,これで商売をしている者たちのレトリックである。

    これからしばらくは,少子化と高齢者の多死化が同時進行する時節である。
    人口爆発は,いつかこんな局面をを迎えることになる。
    人口はずっと前から多過ぎる。
    減ることが自然なのである。


    念のため:
    「国力=人口」の発想は,「員=鉄砲玉」の発想である。
    「量より質」のことばを改めて吟味すべし。