Up 人口減の現況 作成: 2024-04-22
更新: 2024-04-22


読売新聞, 2024-04-13


    2023年は,
        死亡数:159万5000人
        出生数:75万8000人
        自然減:= 死亡数 ー 出生数 = 83万7000人
        人口減:59万5000人

    自然減と人口減の差 24万2000人 は,
      入国者数 ー 出国者数 = 325万人 ー 300万8000人 = 24万2000人
    ということであり,この内容はほぼ外国人移住者数の増である。
    日本人出生数は今後減少の一途なので,日本は移民の国になっていく。


    「日本人出生数は今後減少の一途」と言えるのは,「子どもをもつことにメリットを感じない」が増えていくことになるからである。

    実際,旧来の「子どもをもつ」の意味・コンテクストは,つぎのものであった:
    • 子どもを労働に使う (家計の助けに使う)
    • 子どもに家を継がせる
    • 老後,子どもの世話になる
    • 女性は家に入って子どもをつくり,家庭を守る
    そしていまは,これらすべてが崩壊する時節である。
    よって,「子どもをもつことにメリットを感じない」が妥当するのである。


    生物は,子どもをつくるように宿命づけられている。
    繁殖を誘導するプログラムが,DNA だからである。
    人以外の生物は,「子どもをつくる」の意味の問題と無縁である。

    しかし人は,ことばを持ってしまうことで,「子どもをつくることの意味」のことばをつくることになった。
    そしてこのことばによって,子どもをつくることの意味を対自化してしまうことになる。

    子どもをつくることは DNA のプログラムであり,子どもをつくることの意味なんてものは無い。
    よって,子どもをつくることの因習的な意味・コンテクストが崩壊すると同時に,ひとは子どもをつくらなくなる。