Up 地方は,生活インフラを保てなくなって消滅する 作成: 2023-03-11
更新: 2023-03-11


    ひとは,現前に適応している。
    ひとは,昔の生活に戻れない。

    ひとは,いまの生活インフラに適応している。
    いまのインフラが無い生活は,できない。
    よって,いまのインフラが自分のところに無くなるときは,いまのインフラがあるところに移住する。


    生活インフラは,保つのにコストがかかる。
    また,インフラは朽ちる。
    朽ちたインフラは更新せねばならず,そして更新には大きなコストがかかる。

    こうして,インフラの保守は,<保守するかしないか──保守するときはどの程度か>をコストパフォーマンスを考えて決めることになる。
    若者が流出する地方は,「将来がない地方」と定めることになり,よってインフラの保守は消極的なものになる。

    生活インフラの劣化は,若者流出にフィードバックする。
    この地方は,消滅へと突き進む一方となる。