Up 地球の元素史 作成: 2018-10-12
更新: 2018-10-12


       MacFarland (2016), p.64
    周期表は‥‥元素合成の順序を指し示す.
    水素から出発して金あたりまで,宇宙の成分が進化してきた道のりだ.
    元素合成の年表とみてもよい.
    炭素や窒素,酸素など軽い元素がまず生まれ,金やウランなど重い元素はあとで生まれた.
    鉄より金が少ないのも,背後には陽子の数 (鉄が26個のところ金は79個) がある.
    生まれた元素は化学のルールで結びつく.
    元素たちが「なぜ」「いつごろ」結びついたのかも周期表が教える.
    元素の結合は,ウィリアムズが見つけた「化学の秩序」に従う.
    だから周期表は,地球の「元素史」を語る地図でもある.



  • 引用・参考文献
    • MacFarland, Benjamin (2016) :
        A World from Dust : How the Periodic Table Shaped Life
          Oxford University Press. 2016.
        渡辺正[訳]『星屑から生まれた世界──進化と元素をめぐる生命38億年史』, 化学同人, 2017.

  • 参考Webサイト