- 放射性同位体年代測定法
物Xの年齢 (Xは何年前にできたものか) を知りたいとする。
年齢を割り出す方法の一つに,放射性同位体年代測定法というのがある。
調べようとする放射性同位体Aを一つ定める。
Aは,崩壊してBに変わる。
Xに含まれているAの元素数 N とBの元素数 N′ を測定する。
N と N′ を足すと,XができたときにXに含まれていたAの元素数N0 になる:
Xの年齢は,Aの元素数がN0 からNに減じるのにかかる年数tとして求まる。
Aの崩壊定数をλとするとき,つぎの関係が成り立つ:
これより,
- 地球の年齢は,隕石の年齢と同じだとして,隕石に対し放射性同位体年代測定法をかけて求める。
理由:
地球は,誕生以来活動してきた。
よって,地球誕生時の姿をそのまま残している地球上物質を見つけ出すということは,考えられない。
隕石は,太陽系惑星間空間に存在する固体物質が地球に落ちてきたものである。
これは,地球ができたのといっしょにできたものと見なせる。
そして,できたときの状態を保ったまま惑星間空間に浮遊していたと見なせる。
よって,隕石の年齢を求めることが地球の年齢を求めることになる。
問題:
- でてきた値は,総合して「45.4 ± 0.5億年」となった。
そこで,これを地球の年齢と定める。
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