Up 現生人類の拡散 作成: 2024-04-15
更新: 2024-04-15


    現生人類 (ホモ・サピエンス) の起源に関しては,いまはアフリカ単一起源説が通説になっており,祖先は 20万年前に溯るとされる。
    この場合,現生人類はアフリカから外へと拡散したことになる。

    拡散は,拡散しようとして拡散しているわけではない。
    ランダムな動きの累積が結果として拡散になっている,ということである。

    拡散の始まりを 10万年前としよう。
    さて,10万年は,「ランダムな動きの累積の結果として,地球の真裏にまで拡散する」に十分な時間か?

    地球の真裏までの距離は,2万km。
    よって,拡散速度は,
      2 × 103+4 ÷ 104+1 = 200 m/年
    「ランダムな動きの累積が結果として 200 m/年 の拡散になれば,10万年間で地球の真裏にまで達する」というわけである。

    そこで,「ランダムな動きの累積が結果として 200 m/年 の拡散になる」は現実的か?となる。
    これは,現実的である。
    実際,糧食を開拓する行動は,簡単にけっこうな距離の移動になる。