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抗体 (免疫グロブリン immunoglobulin, Ig)
作成: 2021-06-09
更新: 2021-06-09
免疫グロブリンの構造
(
Wikipedai「抗体」
より)
(1) Fab領域
(2) Fc領域
(3) 重鎖(N端側から VH、CH1、ヒンジ部、CH2、CH3)
(4) 軽鎖(N端側から VL、CL)
(5) 抗原結合部位
(6) ヒンジ部
Fab領域:先端の部分で抗原と結合する
Fc領域:抗体が抗原に結合した後の反応を惹起する (「エフェクター機能」)
抗体の存在の仕方
血液中や体液中に遊離型として存在する
B細胞表面上に抗原認識受容体として存在する
抗体が働くしくみ
(
Wikipedia「抗体」
より)
抗原と抗体が結合すると、凝集反応(免疫沈降)をおこし、その凝集した抗原抗体複合体は、マクロファージやその他の食細胞が認識し貪食する。
その際、抗体はそのFc領域をもってマクロファージ等に認識され貪食されやすくする役割をする(オプソニン作用)。
マクロファージに貪食された抗原は、マクロファージ内で分解され、T細胞にペプチド-MHC複合体として提示され (「抗原提示」)、さらなる免疫反応がおこる。
抗体は,補体活性化作用を通した免疫反応もおこす。
抗体の中には、結合するだけで微生物の感染力を低下させたり、毒性を減少させたりする働きをもつものもある(中和作用:細胞に侵入する際に結合させる部分に抗体が結合して,侵入できなくする)。
B細胞の抗原認識受容体として働く抗体 (「BCR」) は,特異的な抗原が結合することで、より抗原に対する親和性の高いBCRをもった抗体産生細胞や記憶B細胞への分化を引き起こす。
《新しい抗原に,それ対応の抗体がつくられる》のしくみ
(
Wikipedia「抗体」
より)
V(D)J 遺伝子再構成
体細胞超変異
遺伝子変換
クラススイッチ組み換え
参考Webサイト
Wikipedia
抗体