Wikipedia「メモリーB細胞#一次応答」より
- T細胞依存性の発生経路において、ナイーブ濾胞B細胞は、抗原提示TFH(英語版)細胞によって活性化される。
活性化後、B細胞は二次リンパ系器官(すなわち脾臓およびリンパ節)に移動する。
二次リンパ系器官内では、B細胞の大部分がB細胞濾胞に入り、そこで胚中心が形成される。
ほとんどのB細胞は、最終的に胚中心内で形質細胞またはメモリーB細胞に分化する。
- 胚中心内に入ると、B細胞は増殖し、続いて表面受容体の遺伝子コーディング領域の突然変異が起こる。
これは、体細胞突然変異(英語版)として知られているプロセスである。
変異は、特定の抗原に対する表面受容体の親和性を増加または減少させ、これは親和性成熟と呼ばれる進行である。
これらの変異を獲得した後、B細胞の表面にある受容体(B細胞受容体)は、胚中心内で現在の抗原に対する親和性をテストされる。
表面受容体の親和性を高めた変異を持つB細胞クローンは、同族のTFH細胞との相互作用を介して生存シグナルを受け取る。
これらの生存シグナルを受け取るのに十分に高い親和性を持たないB細胞、および潜在的に自己反応性を持つB細胞は、アポトーシスによって死滅する。
体細胞突然変異に加えて、多くのB細胞は、分化前にクラススイッチも受け、これにより、将来の免疫応答でさまざまな種類の抗体を分泌することができる。
- 多くのB細胞は、エフェクターB細胞とも呼ばれる形質細胞に分化し、防御抗体の第一波を産生し、感染症の治癒を助ける。
B細胞の一部は、体内で長期的生存するメモリーB細胞に分化する。
胚中心内でメモリーB細胞に分化する過程は解明されていない。
- 分化後、メモリーB細胞は、将来の曝露の際に抗原に遭遇しやすい体の周辺部に移動する。
循環するB細胞の多くは、パイエル板のような、抗原と接触する可能性の高い部位に集中するようになる。
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