Up 太陽放射線 作成: 2021-12-20
更新: 2021-12-20


    「太陽フレアなど宇宙天気による社会への影響を評価」から引用:
    宇宙から飛来する放射線は、太陽系外から定常的に飛来している銀河宇宙線と、太陽フレア発生時に突発的に太陽から飛来する太陽放射線(太陽高エネルギー粒子、太陽宇宙線とも呼ばれる)に大別される。
    銀河宇宙線量は、約11年周期で変動する太陽活動に連動して変化するため、数日という短い時間スケールではほとんど変化しない。
    一方で、太陽放射線は、大規模太陽フレアに伴って突発的に増加し、数時間の時間スケールで減少する。
    太陽放射線は、極端な場合には銀河宇宙線量の100〜1000倍にも達することがある。
    銀河宇宙線も太陽放射線も、主成分は水素の原子核(陽子)であり、これらが地球大気に飛び込むと、大気を構成する様々な原子、分子と核反応を起こし、中性子やガンマ線、ミューオンなどを発生させる。
    これらを二次宇宙線と呼び、この二次宇宙線が航空機などの被ばく線量の増加を引き起こす。
    ただし、地上への影響はほとんどない。
太陽放射線被ばく警報システム (WASAVIES) で計算された、大規模フレア時の宇宙放射線による被ばく線量分布
白線は航空路