Up 「持続的発展」は空文句 作成: 2024-03-14
更新: 2024-03-14


    ひとが唱える「持続的発展」の「持続」は,「土壌の持続」のことになる。
    ひとが破壊しているのは,土壌だからである。
    そして,土壌が持続していれば,ひとは持続していられる。

    しかし,「持続的発展」は空文句である。
    なぜか。
    ひとは,「持続的発展」で商売しようとするからである。
    そして「持続的発展」ビジネスは,「持続的発展のテクノロジーはこれだ!」と唱えて,土壌破壊をやり出す。

    人間が持続する方法は,おとなしくしていることである。
    しかし人間は,おとなしくしていることができない。
    よって,「持続」ではなく「持続的発展」のことばになるわけである。


    科学者は,「科学は人間の幸福実現を目指す科学でなければならない!」のイデオロギー/宗教に囚われている。
    アリバイづくりとして「持続的発展」を唱える。
    そしてこれには,人間に加担するポーズをつくっておく方が研究費を得るのに有利,という事情もある

    科学は人間に加担するいわれはない。
    かといって人間に冷たくするいわれもないから,ただ人間のありのままを見るというのが科学のスタンスになる。
    そのありのままの人間は,土壌破壊に邁進する生き物である。
    人間が到達した生業が,土壌破壊がこれと対になるものだからである。

    テクノロジーの向上と土壌破壊の増大は,正のフィードバックの関係にある。
    正のフィードバックをし合う2量の関数グラフは,指数関数。。
    土壌破壊は,指数関数的に増大する。
    そして人はいま,このグラフの急傾斜のところに差し掛かっている。
    大地が短期間で広大なサバクに変わるというモードである。


    大地のサバク化は,大気の乾燥化につながる。
    実際,いまこれが進行している。
    しかしひとは,このことを知らない。
    「CO2排出地球温暖化」に洗脳されているからである。
    大地のサバク化がもとの大気の乾燥化を,ひとは CO2排出がもとの地球温暖化だと思う。

    こうして,「脱炭素」ビジネスを装ったサバク化ビジネスが,まかり通る。
    不都合は,ひとがみんな CO2 のせいにしてくれるからである。

    繰り返すが,いま人間は,土壌破壊に邁進する生き物である。
    いまからこれの他にはなれない。
    「持続的発展」は空文句である。