Up 今時の「活字離れ」の意味 作成: 2025-02-21
更新: 2025-02-21


      読売新聞, 2025-02-07
    書店振興 官民で、「自治体内に0」増加…[読売新聞社・講談社提言]
     読売新聞社と講談社は、街の書店減少が深刻化していることを受け、「書店活性化へ向けた共同提言」をまとめた。
    書店は本と人とをつなぐ地域の文化拠点であり、豊かな想像力や独創性を育む国力の源と位置づけた。
    そのうえで、経営環境の整備や、図書館との連携、読書教育の充実など5項目を求めた。‥‥‥


    新聞は,猛スピードで購読者数を減らしている。 こうして新聞社は,人の「活字離れ」──実際は,<紙メディアの活字>離れ──をなんとか押しとどめられないかと,いろいろ策を弄することになる。

    しかし活字離れは,ひとが思わされているような「若者の活字離れ」ではない。
    少子高齢化社会では,「年寄りの活字離れ」の方が,はるかに大きくなる。
    年を取ることは,紙媒体の活字が見えなくなることだからである。


    ひとは,年を取って目が見えなくなることを,焦点を合わせる機能の低下だと思っている (「老眼」)。
    しかし老化の中身は,細胞死の進行である。
    視細胞もつぎつぎと死んでいく。

    視細胞は,光を感覚し神経情報に変換する細胞である。
    これが死ぬと,そこに届く光が見えなくなる。
    こうして,活字はつぎのように読めなくなる:

死んだ視細胞
テクスト
テクストはつぎのように見える

    こうなると,テクストは拡大して読むほかない。
    その方法は,コンピュータの大型ディスプレイで拡大表示,ということになる。