Up 「日本型」を,わざと言う 作成: 2018-06-16
更新: 2018-06-16


    「日本型」のことばは,表現者がこれを使う。
    その者は,「日本型」のことばをわざと使う者である。

    「表現」は,「わざと嘘を言う」である。

    「わざと嘘を言う」は,効用──副産物・発見──を考えてのことだとなる。
    実際,「わざと嘘を言う」は,科学もこれをやる。
    「仮説」「作業仮説」を立てるのが,それである。


    「わざと嘘を言う」には,これをたのしんでいるところがある。
    表現者は,おもしろい表現をつくりたくて表現行為をするのである。
    効用の計算は,この<おもしろい>のうちである。

      したがって,後から来て「日本型」探求の課題を立てる者は,「日本型」を真正直に受け取ると,ばかを見ることになる。
      この課題を立てる者は,自ら表現者となり,この課題をおもしろがる──わざと嘘を言っておもしろがる──というのでなければならない。