Up 漢才批判を数学教育に適用すると : 要旨 作成: 2018-06-26
更新: 2018-07-23


    漢才批判の適用が具体的にどうなるかを示すために,数学教育をとりあげる。

    漢才批判の適用対象は,学校数学になる。
    現前の学校数学は,「数学的」の陶冶とされている。
    数学を「数学的」に転じるこの考え方は,漢才である。
    そこで,数学教育への漢才批判の適用は,「数学的」批判である。

    この批判は,つぎを立てることになる:
      「数学的」から「数学」へ (「数学で」から「数学を」へ)
    ただしこれは,「学校数学のソルーション」の立てたわけではない。
    学校数学のソルーションは,系ダイナミクスのソルーションであり,それは「数学的」の方になる。
    「数学的」が学校数学のソルーションであることは,揺るがない。

    漢才批判の適用は,学校数学のソルーションを導くものではなく,《「数学教育」は学校数学のことではない》を確認するだけのものである。
    そして,《学校数学への拘りを捨て,数学そのものへ》が,この場合の数学教育の実践形になるということである。