Up 「自然死」 作成: 2019-06-29
更新: 2019-06-29


    延命を却けた場合の死を,「自決死」の言い回しでここに主題化する。
    「決」は,「<延命しない>を決める」の「決」である。

    延命を却けるとは,医療・介護を却けるということである。
    年寄りの場合,医療・介護は「麻薬」と同じになる。
    一旦これに手を出すと抜けられなくなり,廃人化していく。

    医療・介護が善で麻薬が悪であるのは,高々依存者の多寡の差である。
    依存者が多ければ,これを是としなければならない。
    しかもそこから大きな産業が生まれるのであれば,なおさらである。


    「自決死」は,つぎの段階論になる:
    1. 常住死身をつくる
    2. 自然死を俟つ

    「自決死」は,常住死身が要点である。
    これが成っていないと,「延命しない」にはならない。
    常住死身をまだつくっていないので,ここは一旦延命しておこう」になってしまう。

    「自然死を俟つ」の<俟つ>は,微妙である。
    ここでは,時間が要点になる。
    死は一瞬ではなく進行である。 そしてこれは,衰弱の進行である
    進行時間の長いものは,介護の手にかかってしまう。