Up 異形存在の理 作成: 2018-11-08
更新: 2018-11-08


    共同体は,正統と異端の別を生む。
    多数派が普通者として正統になり,これに対する異形者が異端になる。

    共同体は,必ず正統と異端の別を生む。
    したがって,「この布置には理がある」と見ることになる。
    「天の配剤」「神の見えざる手」というわけである。


    実際,正統・異端の別は,共同体のダイナミクスの現れである。

    共同体は,自己組織化する系である。
    自己組織化は,「化学反応」といったものである。
    化学反応は,異なる元素・分子が存在してこそのものである。
    共同体は,「個の多様性」があってこそのものである。

    「個の多様性」は,いろいろな形に集約する。
    正統・異端の別れは,それらのうちの一つである。