Up 学校教育 作成: 2018-07-27
更新: 2018-07-28


    社会の成員 (「大人」) になるとは,共同体幻想のシステムに収まることである。
    子どもは,大人にしていくべきものである。
    これをするのが,学校教育である。

    学校教育の務めは,子どもを共同体幻想に生きる者に仕立てることである。
    共同体幻想は,あくまでも幻想である。
    意味・価値・目的は,作為であり自己欺瞞である。
    こうして,学校教育の行うことは,騙しである。
    無意味?」の問いを抑圧し,現れなくする。

    学校教育の難しさは,ひとを騙すことの難しさである。
    学校教育の難しさは,本質的なものである。

    実際,「無意味?」の問いは,完全には抑え込めない。
    気を抜くと,現れてくる。

    共同体幻想のシステムに収まっていない状態は,不安定な状態である。
    何かの拍子に,「無意味」の意識があたまをもたげてくる。
    己の<生きる>を無意味にしてしまうと,生きるのが困難になる。
    これが,「若者の自殺」である。