Up 知の体系的編成 作成: 2018-10-16
更新: 2018-10-16


    幻想学は,構想である。
    企図である。
    いまは,論点先取のつもりで,大風呂敷を拡げている。

    実際,幻想学は,諸学の総合の趣きになる。
    諸学のやっていることは,一面,幻想づくりだからである。
    所与へのアプローチに役立つ幻想を,せっせと開発しているわけである。

    こうして幻想学は,総合学として,知の体系的編成が併行する。
    これを,手につくところからやっていく。


    「知の体系的編成」の目論見は,昔からずっとある。
    例えば,ヘーゲルの『大論理学』。
    今が昔と違うのは,知識の幅・深さが桁違いになっているということである。
    ヘーゲルは「哲学」で済むと思ったが,今の者は「諸科学の網羅」を負う。