Up ニヒリズム : 要旨 作成: 2018-10-03
更新: 2018-10-03


    ひとは<生きる>を,<意味・価値・目的を重んじる>という形につくる。
    意味・価値・目的を立て,<意味・価値・目的を重んじる>を立てることを,「倫理」と謂う。

    意味・価値・目的は,作為である。
    そこで<生きる>は,意味・価値・目的がルールのゲームである。

    自分の<生きる>がゲームであることを見るのは,虚しい。
    そこで,ひとは,<抑圧>という無意識の機序を以て,意味・価値・目的が作為であることを見ないようにする。
    これが「倫理的振る舞い」である。


    しかし,個は多様である。
    ひとの中には,倫理に対しひどく居心地の悪さを覚え,「意味・価値・目的は作為だ」を言い出す者もいる。
    言えば元も子も無くなることを言うわけである。
    この者のスタンス・振る舞いを,「ニヒリズム」と謂う。

    但し,「ニヒリズム」は倫理の側からの言い方である。
    「ニヒリズム」の語に伴う否定的なニュアンスは,倫理の側から来るものである。

    実際,科学は,ニヒリズムをやることになる。
    科学は,言えば元も子も無くなることを言ってナンボである。
    西洋科学の歴史は教会との闘いであったが,それは,科学が<教会のやってきたことを元も子も無くしてしまう営み>になってしまうからである。