Up グローバリズム (欧米スタンダード) 作成: 2018-10-15
更新: 2018-10-15


    現前の公教育は,「人材」を「グローバル化時代への適応者」に定める。
    公教育は,進歩主義に立つ。
    今日の進歩主義は,グローバリズムである。

    グローバル化は,「進歩」とは関係ない。
    即ち,人の「幸福」がどうのとは関係ない。
    グローバル化の理は,「グローバル化に適応しなければ生業えない」「"グローバル化" を題目にすると商売になる」である。
    生産業は,「グローバル化に適応しなければ生業えない」を自分の立場にしていく。
    教育産業は,「"グローバル化" を題目にすると商売になる」の方である。


    グローバリズムは,かつての植民地主義・帝国主義の今日的表現である。
    中身は,「世界を舞台に覇を競う」である。
    「無国籍企業」なる存在が端的に示すように,商品経済は国を超えるのである。
    商品経済と国の関係は,「国に商品経済が従う」ではなく,「商品経済に国が従う」である。


    日本においては,グローバリズムは欧米主義──「欧米のスタンダードを自分のスタンダーに」──と重なる。
    グローバリズムは欧米のスタンダードであるから,日本もこれをスタンダーにしなければならない」となる。