Up ヒトの種の衰滅 作成: 2015-03-04
更新: 2015-03-04


    ヒトは,共存の形をつくった。
    共存の形から抜けて生きることはできない。

    ヒトの「強者・弱者」は,自然に対する「強者・弱者」ではない。
    社会の中の「強者・弱者」である。
    強者は,弱者が支えているから強者である。
    弱者が倒れたら強者も倒れる。
    ヒトは,共存を生きる形にしている。

    一般に,「生きる」は「調子に乗る」に進む。
    そして,ヒトの「生きる」は,「調子に乗る」になっている。
    即ち,資源の蕩尽をやっている。
    ヒトは,資源の食い潰しをやめられない。
    これが「調子に乗る」のダイナミクスだからである。

    やがて,糧が全体に行き渡らない状態に至る。
    しかし,ヒトは共存を生きる形にしている。
    乏しくなった糧も,分配される。
    こうして,共倒れする。

    ヒトは,「調子に乗る」のダイナミクスによって,衰滅する定めにある。