多くの生体分子機械は,「ATP → ADP +エネルギー」のエネルギーにより動作する。
このことは,つぎのステージを含意する:
- ATP を結合し,分解産物を放出する
- 分子の形態・特性 (傾向性) を変える──この変化が,分子機械としての仕事を現わす
さて,この機構は?
- ATP (アデノシン3リン酸) の加水分解により生じるエネルギーは,生物共通のエネルギー源。
- ATP 合成
- ATP の加水分解により生じるエネルギーを運動エネルギーに変換 (「分子モーター」)
「運動」の内容は,タンパク質のコンフォメーション変化。
- ミオシン/アクチン
ミオシンが,アクチンフィラメントの上を直線運動
(物質輸送──筋肉の収縮運動の元となる)
- キネシン/微小管
微小管の上を,2本足でトコトコと歩いて物質を運ぶ
(細胞内での物質輸送を担う)
- ダイニン/微小管
微小管の上を直線運動
軸糸ダイニン,鞭毛ダイニン
細胞質ダイニン(細胞内での物質輸送を担う)
- シャペロニン
- DNA上を進むリニアモーター
DNA合成酵素,DNAヘリカーゼ (DNA二重らせんをほどく),RNA合成酵素
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