Up 確率論的モデル 作成: 2015-03-12
更新: 2015-03-12


  • 生体機能の分子システム論的考え方
    • 確率的に動作する分子を要素にして,機能を発現するシステムが自律的に組織化される。
      その機能は,変動する環境に対して巧みに適応するものになっている。 ──情報処理機能・運動機能など。
    • 「確率的」のイメージ:「ゆらぎ」
       例 : 細胞は,分子反応・分子運動が確率事象になるところの,確率的システム。

  • 決定論的モデルと確率論的モデル
    • 決定論的モデル
        ある時点の状態を与えると,その後の全ての時点における系の状態が1 つに決まるモデル。
    • 確率論的モデル
        次の時点で取り得る状態が複数あって,それぞれの状態への移りやすさが確率で表される。

  • シミュレーションにおける決定論的モデルと確率論的モデルの使い分け
    • 反応に関わる分子数が多い場合は,「均一系 - 決定論的」モデルを用いる
    • 分子の数が少ないときは,「非均一系 - 確率論的」モデルを用いる
        理由:分子一個の挙動が,系の有意味な変化になる。