- 生体機能の分子システム論的考え方
- 確率的に動作する分子を要素にして,機能を発現するシステムが自律的に組織化される。
その機能は,変動する環境に対して巧みに適応するものになっている。
──情報処理機能・運動機能など。
- 「確率的」のイメージ:「ゆらぎ」
例 : |
細胞は,分子反応・分子運動が確率事象になるところの,確率的システム。
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- 決定論的モデルと確率論的モデル
- 決定論的モデル
ある時点の状態を与えると,その後の全ての時点における系の状態が1 つに決まるモデル。
- 確率論的モデル
次の時点で取り得る状態が複数あって,それぞれの状態への移りやすさが確率で表される。
- シミュレーションにおける決定論的モデルと確率論的モデルの使い分け
- 反応に関わる分子数が多い場合は,「均一系 - 決定論的」モデルを用いる
- 分子の数が少ないときは,「非均一系 - 確率論的」モデルを用いる
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