Up 自分 : 要旨 作成: 2015-03-06
更新: 2015-03-06


    自分は,自分が継続されてこそ自分である。
    現れては消える「自分」は,自分にならない。

    自分を継続させるものは,記憶である。
    そして記憶は,脳の機能である。

    こうして,自分が成立するためには,記憶の機能がある脳を有していることが条件になる。

    脊椎動物と昆虫は,記憶の機能がある脳を有することがわかっている。
    本論考は,このことを以て,脊椎動物と昆虫は自分をもつとする。

    自分をもつ生物は,「何もしない時間」は,遊んでいることになる。
    自分をもつ生物は,遊びができる生物である。

    社会をつくる生物は,自分をもつ生物である。
    社会の中の個は,「何もしない時間」を自らつくることができる。
    こうして,社会性生物は,遊ぶ生物である。