Up 「商品」 作成: 2014-01-02
更新: 2015-10-21


    『資本論』は,価値論が目立つ。
    その価値論は,「物の交換」から「価値」を構成することを特徴とする。

    ここで,「物の交換」は「商品の交換」である。
    価値論は,物が商品として交換される系/場を先ず立てる。
    物が商品として交換される系/場が,価値論の世界である。

    翻って,「物が商品として交換される系/場」がリアルに立たなければ,価値論は観念論になる。
    実際,価値論は,「物が商品として交換される系/場」から開始される構成主義の論述になっている。──この意味で「規範学」として見ることになるものである。