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おわりに
作成: 2014-01-06
更新: 2014-01-06
「マルクス主義批判」というと,マルクス主義と同位対立のスタンスで,マルクス主義に負けじと原典の引用をやり,ぐちゃぐちゃした物言いを連ねるのが,ふつう見るスタイルである。 そこで,一般読者としてこれを読む者は,「
けっきょく同じ者どうしじゃないか
」「
勝手にやってなさい
」になる。
本テクストは,このスタイルを退けるものである。
科学の文体がだいぶ整えられ,そしてことばのプラグマティズム (「機能してなんぼ──所期の通りに相手が受け取ってなんぼ」) といったものもだいぶ理解されてきたいまの時代,このようなスタイルは真似るものではない。
「マルクス主義の文体を退ける」,これが「マルクス主義批判」作法のいちばんである。