マルクス主義の「疎外」は,「解放」を俟つ存り方である。
この解放は,「系の管理が個を解放」である。
マルクス主義は,「管理による解放」のイデオロギーである。
比較 : |
「生態系」の思想だと,つぎの考え方になる:
《個は,支配されていて同時に自由である》
《個は,支配されていて同時に自由であるの構えで,
自分の解放を志向する》
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マルクス主義は,「解放」を「進歩」の歴史観と重ね合わせる──歴史的必然にする:
《 |
「解放」の諸条件が,資本主義的生産様式そのものの発展によって充足される》
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またこのとき,《疎外は実践的に解放されねばならない》(「革命」) も,立場として留保する。
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