Up 「革命」の意味・含蓄 作成: 2013-12-29
更新: 2013-01-01


    マルクス主義の「矛盾・止揚」は,「矛盾は実践的に変革されねばならない」の世界観である。

    マルクス主義とは,現前の「諸個人の疎外」を「資本主義的生産様式の矛盾」と定め,そこで「諸個人の解放」を「矛盾の止揚」と重ねることになり,そして,「矛盾の止揚」として「共産主義的生産様式」を立てる,というものである。

    ところで,共産主義的生産様式は,諸個人による生産様式の管理,富の再配分であるから,共産主義的生産様式の実現には,「諸個人が管理できるところまで生産様式を縮小・単純化する」が含蓄されることになる。
    実際,「革命」は,機能的には,この「縮小・単純化」の実践に他ならない。