Up 創造神話 作成: 2018-05-12
更新: 2018-05-12


  • 『リグ・ヴェーダ』
      その時,無もなかりき,()もなかりき。
      空海もなかりき,そを(おお)う天もなかりき。
        (辻直四郎[訳]『リグ・ヴェーダ讃歌』, 岩波文庫, 1970)

  • 『創世記』
      地は定形なく,曠空くして,黑暗淵の面にあり,神の靈水の面を覆たりき。

  • 『古事記』
      天地(あめつち)初發(はじめ)の時、高天(たかま)の原に成りませる神の(みな)は、(あめ)御中主(みなかぬし)の神。 次に高御産巣日(たかみむすび)の神。次に神産巣日(かむむすび)の神。この三柱(みはしら)の神は、みな獨神(ひとりがみ)に成りまして、(みみ)を隱したまひき。
      次に國(わか)く、浮かべる(あぶら)の如くして水母(くらげ)なす漂へる時に、葦牙(あしかび)のごと萠え(あが)る物に因りて成りませる神の名は、宇摩志阿斯訶備比古遲(うましあしかびひこぢ)の神。次に(あめ)常立(とこたち)の神。 この二柱(ふたはしら)の神もみな獨神(に成りまして、身を隱したまひき。

  • 現代版創造神話:「ビッグ・バン」