Up 系は個の延長ではない (「ミクロ・マクロ問題」) 作成: 2014-09-09
更新: 2014-10-27


    雲は,個である水の粒の関係性である。
    水の粒は,個である水の分子の関係性である。
    系は,個の関係性である。


    個の関係性である系は,個の延長ではない。
    数学の言い回しを用いれば,個と系の関係は「非線形」である。

      「系は個の延長ではない」のイメージとして,本論考は「ムクドリの集団飛行」を用いる:


( 観点:集団の雲のダイナミクスは,個の延長ではない )

    「系は個の延長ではない」は,「ミクロ・マクロ問題」(註)と呼ばれる主題の内容になる。
    系に対して個は「ミクロ」であり,個に対して系はマクロである。
    存在が「系─個」構造であるとは,存在が「マクロ・ミクロ」二重性だということである。
    そして,系は個の延長でないとは,マクロはミクロの延長ではないということである。

     註 : 「ミクロ・マクロ問題」とは,「ミクロとマクロのつながりをどう考えればよいか?」の問題である。
    この問題は,各種分野で立つ。