Up 自閉の外 : 要旨 作成: 2019-06-07
更新: 2019-06-07


    常識/良識は,精神を弛緩させる。
    哲学は,精神を腐らせる。
    理由は,<自閉>である。

    精神が現前していることは,精神は弛緩・腐敗したままではいないことの証しである。
    実際,弛緩・腐敗したままなら,精神は終わってこの世から無くなっていなければならないからである。
    精神は,自分の殻を内から破るダイナミクスを孕む。
    精神は──どんな形・内容にせよ──「進化」するということである。


    <自分の殻を内から破る>は,外に出るというである。
    そして自然が,その外である。

    自然に向かう構えを「科学志向」という。
    科学志向は,科学的方法を得て,科学になる。
    この科学がどんなものか,ここで瞥見するとしよう。
    ひとは,己の自閉には気づかないものだからである。

    自閉は,己の身の丈に充足していることである。
    よって,超巨大や超微小に遭うことが,自閉を破る簡単な方法になる。