Up 自由 作成: 2019-07-17
更新: 2019-07-17


    商品経済は,自由の実現である。
    商品経済は,何であれ,人間生態系の進化の極みである。


    生物進化では,植物の後に動物が現れた。
    植物と動物の違いは,動物は動くということである。
    ここで考えるべきは,「動く」の意味である。

    動物の動くは,第一に食べ物を求めて動くである。
    翻って植物が動かないで済むのは,自分で栄養をつくっているからである。
    動物の動くは,自立を捨てた(てい)である。

    動けないことは,不自由である。
    <嫌い>から逃れられないし,<好き>を取りに行けない。
    動物は,栄養の自立を捨てるかわりに,移動の自由を得た。


    商品経済は,ひとが社会性生物として自由を得た形である。

    社会性生物の「社会性」の内容は,「身分で縛られる」である。
    人間の社会性も,この形がもとである。
    そして商品経済社会への進化は,身分固定が無くなる流れである。

    ひとは,商品経済にどんな含蓄があろうと,これを捨てない。
    自由の実現がこれだからである。

      ひとは,商品経済を捨てたらどうなるかを「共産主義国家」で見た。
      思想・言論・表現が「自由」の内容であることを知ったのである。
      ちなみに現政権の支持率が高いのは,意味合いは違うがこの<失敗体験に懲りる>の類である。
      現政権党を捨てたらどうなるかを「民主党政権」で見た大衆は,現政権党にどんな含蓄があろうと,これを捨てない。