Up 拡大スパイラル──バブル 作成: 2019-07-16
更新: 2019-07-17


    ひとはいま,商品を用いないという生き方はできない。
    ひとは,商品経済の員として生きる。
    商品経済の員として生きるのみである。

    商品経済は,自己組織化する系である。
    商品経済の員は,商品経済の自己組織化ダイナミクスに翻弄される存在である。


    商品経済の自己組織化は,拡大スパイラルがこれの形である。
    商品経済の現状維持は,拡大スパイラルを運動することである。
    ──「その場にとどまるためには,走り続けねばならない」(赤の女王)

    拡大スパイラルの内容は,《商品を無理矢理つくる》である。
    これを「需要喚起」という。
    その実態は《無意味なものを必要なものに見せかける》であり,詐欺である。

      わかりやすい例が,「健康食品・サプリメント」「除菌・抗菌剤」


    必要なものに見せかけられた無意味なものを,「バブル」という。
    商品の本質は,「バブル」である。

    <無意味なもの>商法は,なぜ成功するのか。
    これは,《それを評価しない者は遅れた/劣った者》の社会風潮をつくる。
    そしてひとは,これを染まってくれる。

      例 :「グルメ」