Up 時間 作成: 2019-08-03
更新: 2019-08-03


    存在階層の概念を立てることは,「スケールの階層」を立てることになる。
    スケールはものさしが現す。
    ものさしは,それが属する階層の身の丈にあったものになるのみである。
    こうしてスケールは階層相対性として考えることになる。

    スケールを階層相対性として考えるとなると,時間も階層相対性として考えるものなのでは?となる。
    実際,時間は時計が現す。
    時計は,それが属する階層の身の丈にあったものになるのみである。

    こうして,存在階層の存在論/科学は,「一般相対性理論」の存在階層版のようなものを想うことになる。
    その内容の中心は,ものさしと時計の階層間換算式である。


    この存在論/科学があることは,量子力学が想わせる。
    量子力学は,古典力学 (一般相対性理論もこれになる) が適用できない存在相を原子スケールレベルに見出し,これを解明しようとしているものである。
    しかしそれは,「確率」で茶を濁している(てい)でもあり,まだまだ不細工である。

    実際, 「宇宙を支配する一つの式」などが言われるのは,存在階層の科学のまだ端緒にもついていないことを示している。