Up 脳機能<存在の現象> : 要旨 作成: 2019-09-20
更新: 2019-09-20


    感覚器が刺激される。
    このことが,感覚器から脳に伝えられる。
    いかに行動するかが,脳から体に伝えられる。
    生物のうちには,このしくみをつくった類がいる。
    動物である。

    脳は,刺激と行動の対応をつくる。
    対応は,一通りではなく,<いろいろ>を現す。
    これを,「いろいろな存在を立てている」と言うことにする。
    このとき,感覚器の受けた刺激が,「存在の現象」ということになる。

    「存在」「存在の現象」は,機能概念である。
    そしてこの機能は,動物全般に及ぶ。
    「存在論」「現象学」は,本来動物全般が射程に入ることになるものである。
    哲学的存在論・哲学的現象学がダメなのは,これがわかっておらず,人間に閉じ籠もることである。
    ──「哲学的」とは,「<人間がすべて>にしてしまっている」ということである。