Up 「彼岸」タイプ 作成: 2019-05-30
更新: 2019-05-30


    イデア実在論は,別世界を実在として立てていることになる。
    別世界を実在として立てる思想にはまた,宗教がある。
    キリスト教神学は,両者の相性のよさが現れた例である。

    別世界実在観は,現前虚無観と相応じる。
    現前からの疎外は別世界での救済を求め,別世界実在論は現前虚無観を呼ぶわけである。
    二つは相互駆動 (正のループ運動) 的である。

    ニーチェは西欧虚無主義を批判するのに,別世界 (神) 実在論批判をこれの形にした。 それは,上述の構造を見たからである。