Up 西洋哲学の主流 作成: 2017-09-24
更新: 2019-05-31


    イデア論は,古代ギリシャのものである。
    「存在」観は,当時の科学・技術の水準を反映したものである。
    しかし,このイデア論は,その後ずっと西洋哲学の主流になる。

      言語を存在の直接の写しと見る考え方を,「言語写像論」という。
      ウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』は,これである。
      後に『哲学探究』で哲学批判をするウィトゲンシュタインも,『論理哲学論考』を書いているときはイデア論の者であった。

    文化人類学 (考古学) の主題であるようなものが,どうして哲学の主流になったのか。
    それは,《科学・技術に意識が向かわない限り,ひとの考え方は今も昔も同じ》だからである。
    迷信や宗教は,いまでも健在である。
    実際,哲学者の哲学者である所以は,科学・技術に意識が向かわないということである。