Up 死──成長スパイラルの仕舞 作成: 2019-09-06
更新: 2019-09-06


    成長は,自由が許されるとしたら,指数関数的成長になる。
    現実は,自由は許されない:
    1. 成長は,周りと衝突する。
      周りは,個体の自由な成長を許さない。
    2. 過ぎた体は,自分を持ち堪えられず,自壊する。
      ──自由な成長は,自滅する。

    生物に関していえば:
    1. 生態系は,個が成長でせめぎ合う系であり,せめぎ合いの均衡をその都度実現している系である。
    2. 生物進化は,<成長スパイラルの自滅>ではなく<(てい)のいいところで自殺>を死に様にする者が「自然選択」されることになった。
      生物であることには,自殺がプログラムされていることが含まれる── DNA に自殺がプログラムされている。
        例:繁殖行為を終えて死ぬサケ

    但し,ヒトはこれに関して異質な生物種になっている。
    社会保障と延命技術の進歩は,ヒトを<成長の自由が許され,自滅を死の形とする者>に成した。