Up 「ビッグバン」 作成: 2019-08-05
更新: 2019-08-05


    「永遠」(「始まりも終わりもない」) の想いは,ひとを不安にする。
    始まりと終わりをつけたくなる。
    宇宙もこの類である。

    こんなとき,たまたま「宇宙の膨張」を観察したら?
    「膨張の逆溯行は宇宙の始まりに至る」の思いをもつ。
    その始まりは,「一点」である。
    そしてそれは,ロジックとして,「無」である。

    「膨張」のふつうのイメージは,打ち上げ花火である:
    しかし,「宇宙の膨張」は,どの観察者も膨張の中心であり,遠ざかる速さが観察者からの距離に比例するというものである。よって,つぎが「宇宙の膨張」の絵である:

    この「宇宙の始まり」は,一点からの巨大なエネルギーの噴出になる。
    それは,「爆発」を想うことになる──「ビッグバン」。


    「宇宙の膨張」から「ビッグバン」を推理したら,つぎに「ビッグバン」の直接証拠が欲しくなる。
    こんなとき,たまたま「宇宙マイクロ波背景放射」を観察したら?
    これは, 《「ビッグバン」で説明ができ,その他の説明はいまは見出せない》というものになる。

    この説明は,つぎのようになる:
       宇宙マイクロ波背景放射は,全天に均質である。
    したがって,「出自が同じ」と考えることになる。
    「ビッグバン」は,この「出自」にピッタリである。

    即ち,
       自分がいま見ている<自分からn光年離れた点Aからの光>は,n年前にAから発した光である。
    「宇宙の膨張」から逆算した宇宙の年齢は 138億年。
    自分を中心とする半径138億光年の球面をSとすると,138億年前──即ち,宇宙が始まって間もない時──にS上で発した光は,ちょうどいま自分に届いている。
    「ビッグバン」の爆発を均質と考えれば,S上での発光も均質ということになり,よっていま自分に届いているそれは全天に均質な光だということになる。
    「宇宙マイクロ波背景放射」は,これか?
    なお,「宇宙が始まって間もない時の<138億光年離れた点での発光>」などあり得ることかと思われるかも知れないが,これがあり得ることになるのは,宇宙の膨張を光速など問題にならない速さに考えているからである。