Up 「反パルタイ」とは 作成: 2020-02-22
更新: 2020-03-16


    反抗屋の偽悪は,世の中の偽善と対立しようとするものである。
    この反抗屋のなかから,「真実は自分の方にこそある」と思う者が現れる。
    さらにこの者の中から,,
      欺瞞を打倒し,真実を立てる
    の思いをもつ者──精神革命主義者──が現れる。

    反抗屋が偽悪を以て対立しようとする偽善は,即ち体制である。
    したがって,反抗は反体制をやっていることになる。
    反抗屋のうちに,「反抗=反体制」の構図に意識的になる者がいる。
    「反抗=反体制」に「真実は自分の方にこそある」が合わさると,「体制が変わるべきである」になる。
    こうして反抗屋の中からは,体制革命主義者も現れる。


    ここに,革命による体制の転覆を目指すパルタイがある。
    パルタイは,「敵の敵は味方」の論理で,反体制勢力を自組織に回収しようとするものである。
    パルタイは,反抗屋の回収を図る。

    この相関ダイナミクスの中で,精神革命主義者はつぎの2派に分かれることになる:
    1. 精神革命は,体制の革命として実現されるものである
    2. 精神革命は,文化運動として実現されるものである


    商品経済社会は,体制革命の候補が「共産主義革命」ただ一つになる。
    パルタイは,即ち共産党である。
    よって,体制革命を頼む格好の精神革命論が現れるのは,共産主義革命のムーブメントが盛り上がる時代である。
    逆に,そんなムーブメントがあり得ない時代は,精神革命論は文化運動論になる。


    共産主義革命ムーブメントの時代の精神革命主義者は,共産党につく者とつかない者に分かれる。
    しかし,反抗屋上がりで共産党につく者は,自分と共産党を分かっていないことになる。

    反抗屋は,体制不適応者である。
    その「体制」の内容は,規則である。
    人は体制の中で<兵士>になる。
    体制は<軍隊>である。
    <軍隊>は,命令系統 (ヒエラルキー) と規則で保たれる。

    共産党は,<軍隊>の程度がさらに高まった組織である。
    規則不定応者である反抗屋にとって,共産党はいっそう棲めるところではない。

    このことがわかっている反抗屋は,共産党につかない。
    わかっていないで共産党入った反抗屋は,やがて粛清される者になる。
    革命が成る前なら「除名」,革命が成った後なら「処刑」というわけである。