Up 革命屋自滅の公式 (2)「真面目→消亡」: 要旨 作成: 2020-07-14
更新: 2020-07-14


    革命屋は,自分を「リーダー」として集団のてっぺんに措く者と,「一兵卒」として集団の中に措く者の二タイプに分かれる。
    また,この二タイプは,精神主義の二タイプになる。
    前者は「自負心」で,後者は「真面目」である。

    革命屋のこの二タイプに応じて,革命屋の自滅も,リーダー/自負心型自滅と一兵卒/真面目型自滅の二タイプになる。

    リーダー/自負心は,革命が成らないことを,周りの者の無能のせいにする。
    そして,孤高をパフォーマンスする。
    リーダー/自負心型自滅の形は<孤独>である。

    一兵卒/真面目は,革命が成らないことを誰かのせいにすることができない。
    ひとり悶々とすることになる。
    悶々は,精神を病ませ,自分を壊していく。
    こうして,一兵卒/真面目型自滅の形は<消亡>である。


    リーダー/自負心の自滅型である<孤独>は,具体例を A.ブルトン『シュールレアリズム宣言』のブルトン自身に見ることができる。
    一兵卒/真面目の自滅型である<消亡>は,具体例を島崎藤村『夜明け前』の主人公青山半蔵に見ることができる。