Up 精神革命主義 : 要旨 作成: 2020-03-22
更新: 2020-06-08


    ひとにとって体制は,先ず所与として現れる。
    ひとの<生きる>は,<体制に適応>である。

    個の多様性は,ドロップアウトを一方の極とする適応度の多様性として現れる。


    己の不適応を意識する者は,己の不適応をつぎの二通りの形で了解しようとする:
      1. 自分がダメ
      2. 体制がダメ

    「体制がダメ」に向かう者は,社会を<穢れ>に見立てようとする。
    そして,つぎのように思う/思おうとする者になる:
      わたしは穢れを退ける──これは適応しないということだ
    この者は,自分を精神の高潔な者と見立てる。


    精神主義は,実践主義と合わさるとき,体制の変革ないし打倒を行動しようとするものになる。
    この行動は,何も起こせないか,あるいはただの破壊になるか,である。
    破壊はつまらぬ破壊に終始するのみであり,<元の木阿弥>がこれの結果である。

    実際,体制は,「系の自己組織化」の相で変化するのみである (「系進化」)。
    「系の自己組織化」の内容は,個それぞれの営みである。
    体制は,これを変革・打倒しようとする者の行動で変わるようなものではない。

    ひとが体制に適応している相を,「大人」と呼ぶ。
    精神革命主義は,「子ども」の相である。
    「子ども」は,何も起こせないか,ただの破壊をするか,である。