Up 『荘子』のエッセンス 作成: 2001-03-02
更新: 2021-10-19


『荘子』のエッセンスを手短に得ようとするなら,つぎの2題:

    南海之帝為儵,北海之帝為忽,中央之帝為渾沌。
    儵與忽時相與遇於渾沌之地,渾沌待之甚善。
    儵與忽謀報渾沌之德,曰:「人皆有七竅,以視聽食息,此獨無有,嘗試鑿之。」
    日鑿一竅,七日而渾沌死。
                 (内編, 應帝王 7)


    惠子謂莊子曰:子言無用。
    莊子曰:知<無用>而始可與言<用>矣。
        夫地非不廣且大也,人之所用容足耳。
        然則廁足而墊之,致黃泉,人尚有用乎?
    惠子曰:無用。
    莊子曰:然則無用之為用也亦明矣。
                 (雑篇・外物 7)

    惠子が莊子に言う:
      子は「無用」をおっしゃいますね。
    莊子が言う:
      「無用」を知ってはじめて「用」を言うことができるからさ。
      大地はすごく広くて大きいが,人がそれを用いるのは足がはいるだけのところだ。
      そんなら,足の分だけ残して黃泉まで削り取ってしまう。
      それでなお,用があるかな?
    惠子が言う:
      用は無いですね。
    荘子が言う:
      というわけで「無用之為用 (無用が用になるということ)」もまた明らかだろ。